小顔になりたい女性に人気なボトックス注射は、メスを使用しないプチ整形でありながら切開手術以上の効果があることで知られています。
とくにエラが大きく張り出し顔が大きく見えることが悩みの女性に、ボトックス注射は最適です。
なぜメスを使わないボトックス注射にこれほど小顔効果があるのか、詳しく解説しました。
ボトックス注射の特徴と効果
「ボトックス注射」とは、ボツリヌストキシンという薬剤を使ったプチ整形の一種です。
ボトックスは米国アラガン社製の薬剤で、筋肉に注射をすることで筋肉の動きをストップさせてその部位の体積を縮小させる美容外科技術なのです。
ボトックス製剤を顔の筋肉に直接注入すると、その部位の筋肉の動きが抑えられます。
筋肉というものは、動けば動くほどに大きく発達する性質があります。
それは、筋トレを思い出していただければ理解できるでしょう。
顔の内側にもたくさんの筋肉が存在し、エラを大きく張り出してしまう筋肉は「咬筋(こうきん)」です。
咬筋は主に食べ物を噛むときに使われる筋肉ですから、硬い食べ物をよく食べていた戦前の人などは大きく発達し、エラも張っていたのです。
この咬筋にボトックス注射をすると、筋肉の動きが止まって徐々に衰えていきます。
それに従って張り出したエラは収縮し、全体的に小顔になる効果があるのです。
ボトックス注射の小顔以外の効果
ボトックス注射を咬筋に注入すると、エラの張り出しを抑えたり小顔にする以外にもうれしい効果が得られる場合があります。
顔の表情筋は小さな筋肉がそれぞれ連動していますし、ボトックスの薬剤そのものに、皮膚の性質を変える性質もあるのです。
以下がボトックス注射をしたときに得られる、小顔以外の効果です。
- 美肌効果
- 唇とその周辺のアンチエイジング
- マリオネットラインの消去
- 顎のシワ改善
ボトックス注射の薬剤であるボツリヌストキシンは、微量の毒素ですので、患部に注入するとそこをカバーするためにコラーゲンがたくさん分泌され、美肌効果が得られることが多いようです。
また咬筋が収縮することでその他の表情筋が連動し、小顔になった上にシワやたるみを消し去ってくれるといううれしい美肌効果も得られます。
なぜ切開手術よりも効果が高いのか?
昔からエラの大きさを改善することは難しいとされてきました。
美容整形手術でも大きなエラを改善するためには、顔を外科手術で切開し、顎の骨を削ったり切り取るといった大きな施術方法がとられていたのです。
もちろんこういった切開手術は大掛かりですから、費用も高額になることから、経済的に余裕のある方しかすることができない施術でした。
しかし、ボトックス注射はそんな大掛かりな切開手術と同等か、それ以上のエラの収縮・小顔効果があると言われています。
にわかに信じがたいかもしれませんが、美容外科のホームページなどで紹介されている写真を見てもそれは明らかです。
なぜボトックス注射はメスも入れいないのに、切開しての小顔手術よりも効果が高いと言われているのでしょうか?
――それは「咬筋の大きさ」に秘密があります。
切開手術による顎の骨の切除いは限界があり、大切な顎の骨をたくさん削ってしまうと深刻な障害を起こすことになります。
ボトックス注射の効果が現れる時間
ボトックス注射治療をし、すぐに効果が現れるというわけではありません。
ボトックスの効果は筋肉の動きを鈍らせて、発達を遅らせることで小さくするので、小顔になるまでタイムラグがあるのです。
エラ部分の筋肉(咬筋)は非常に良く使う筋肉ですので、その分動きを止めることで筋肉の発達の鈍化も早く現れます。
個人差はありますが、早くて2日後には顎がスッキリとしてきたと感じる人もいますし、遅くても2週間程度で徐々に効果を実感できるようになるでしょう。
効果の持続期間
ボトックス注射の小顔効果は、切開手術(骨切り術)とは違い、その効果は”永続的”ではありません。
ボトリヌストキシンの収れん作用には持続時間があるのです。
もともとの咬筋の発達具合や、新陳代謝の程度によって違いますが、一般的に効果の持続期間は「4ヶ月~6ヶ月程度」だと言われています。
小顔を持続したいのであれば、ボトックスの効果が半減し始める前に、再度注射をする必要があるのです。
完全に効果が切れてしまう前に再度薬剤を注入すると、さらにエラを小さくする効果も高まります。
エラボトックスが向いている女性
人の体の形状や性質は人によって違いますし、女性が求める美容効果もさまざまです。
ボトックス注射の治療に向いている人は次のような女性がいます。
- エラの張り出しが大きく顔が四角いと感じている女性
- 顔全体が丸く顔が大きいと感じている女性
- 顎のライン(フェイスライン)をスッキリさせたい女性
- ダイエットをしても小顔にならない女性
- 顎の骨切り手術を検討している女性
顎部分の張り出しや顔が大きい原因はさまざまで、脂肪がたくさんあって顔が丸い人ならばダイエットである程度改善することができます。
しかし、多くは咬筋の発達が顔を大きくする要因ですので、多くの女性にボトックス注射の効能で悩みを解消することができるのです。
施術の併用で効果倍増
ハイレベルなフェイスラインの整形を実現させるためにボトックス注射と併用して他の施術もすることで効果が倍増したり、より願望に近いフェイスラインを得ることができます。
ただし、自分の顔に求める形は非常に精密ですから、その他の美容整形法と組み合わせることでさらに希望に近づけることができます。
ボトックス注射によって小顔効果を得ることができ、さらに希望の形状に仕上げたい場合には、次のような施術と併用をおすすめするクリニックが多いようです。
- ヒアルロン酸注入
- サマークール
- その他のフェイスリフト施術
ヒアルロン酸は、肌細胞の潤滑物質で美肌効果が得られたり、気になる部分に注入することで肌にハリを与えることができます。
サマークールとは特殊な電磁波を肌に当てることで、アンチエイジングやシワ・たるみを解消させるメスを使わない美容法として注目されています。
また、エラ部分をボトックス注射で縮小させるとともに、その他のフェイスリフトを併用することで、望み通りの整形に近づくことができます。
フェイスリフトの中にも極力メスを使わない軽度な施術もあるので、微調整として用いるのも一つの方法です。
クリニックの選び方
ボトックス注射はメスを使わない手軽な美容整形として人気ですが、どのクリニックを選んでもいいというわけではありません。
院によって使用する薬剤が違ったり、あるいは院長の技術にも差があるために施術結果にも違いが現れることがあるといいます。
ボトックス注射をしてみたい、と検討している方は、次のようなクリニックを選ぶようにしましょう。
- ボトックスの過去施術数経験が豊富なクリニックであること
- しっかりとカウンセリングしてくれるクリニックであること
- ホームページ(自社サイト)に施術症例写真(術前・術後の)が掲載されているクリニック
- 院長が学会活動をされている・ボトックスに詳しいクリニック
- 形成外科出身の医師がいるクリニック
美容整形外科は「技術力」「知識力」で、同じ料金を支払っても大きく結果は違います。
気軽にできる美容施術ですが、クリニック選びは慎重にすることが大切なのです。
まとめ
注射を打つだけという手軽な美容整形「ボトックス注射」は、整形に高額なコストをかけられない女性にも向いています。
メスを使わず、しかも効果は切開手術と同様かそれ以上という夢のような美容整形術だといえるでしょう。
施術時間も10分程度ですし、施術後すぐにメイクもできるので周囲の人に気づかれず、こっそりと小顔にしたい方にもおすすめです。
小顔に興味のある方は、是非受けてみてはいかがでしょうか?