顔のコンプレックスを根本的に克服させてくれる整形手術は、多くの人が「いつかはしてみたい」と思っているはずです。

とくに鼻の整形は目についで希望者が多く、人気の整形手術でもあります。

しかし、鼻は目よりも大掛かりな施術になるケースもあり、そこで気になるのが「治療にかかる料金」です。

鼻の整形は、美容外科によって値段にもかなりの差がありますので、ホームページなどで施術料金をしっかりと確認しておきたいところです。

ここでは鼻整形の施術別に値段相場をまとめて紹介しています。

鼻整形の値段の差の理由

鼻整形

整形外科での整形手術は、医療資格のある医師によって行われます。

ただし、医療保険の適用はできない「自由診療」の形ですので、各院によって値段にもかなりの差があるのです。

また、鼻整形にはたくさんの施術法があり、どの方法を選ぶかによっても値段は変わります。

クリニックや医師の知名度や美容外科ブランド力、あるいは技術の高さによっても料金に差が生じます。

ただし、技術力が高いにもかかわらず価格を低く設定しているところもあるので、できればそういった美容外科を探したいところです。

このような背景がありますので、安易に「価格」だけを参考にして美容外科を選ぶことは避けなければなりません。

低料金でも高い技術を持つ美容外科もありますし、料金のわりには技術の低い美容整形しかできない院もあるのです。

現在ではインターネットが普及していて、各クリニックの比較した口コミなどを参考にすることができますので、事前調査に役立てることができます。

一般の病気を治す病院とは違い、美容整形外科ではクリニック側と患者の意思の疎通がうまくできないことで、後にトラブルとなるケースが少なくありません。

自分の希望する値段と施術結果を十分に考慮し、相性の良い整形外科を見つけましょう。

鼻整形の各施術ごとの値段

値段

鼻の整形は目とは違い、患者の方から施術法を指定することは難しくなります。

自分の鼻の気に入らない部位をどうしたいのかをカウンセリングで相談し、医師との相談で施術法を決定することが一般的な美容整形の流れです。

ですから、どの施術法の値段がいくらかかるのかは、事前にある程度把握しておくことも大切なのです。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸

胸の豊胸手術や、陰部の形状矯正などの婦人科形成などに使われる「ヒアルロン酸注入」は、鼻の矯正にも使われます。

メスも使わず10分ほどで完了する手軽さから美容整形初心者の人にもハードルが低い方法です。

脂肪吸引やヒアルロン酸注入といった”プチ整形”は、メスを使わずスピーディーに施術できる人気の整形手術で、ヒアルロン酸注入はその代表的な方法だと言えます。

ヒアルロン酸注入法は、眉頭から鼻先に高さが欲しい人に向いている施術です。

またヒアルロン酸は、たるみやしわができた緩んだ肌をリフトし、ハリとツヤを高める効果も同時に得られます。

ここがヒアルロン酸注射のその他の施術法になりメリットだともいえます。

ただし、施術は簡単ですが持続性が低く、半年から1年くらいで効果が薄れていくため、形を維持するためには定期的に行う必要があることも覚悟しておきましょう。

値段は注入するヒアルロン酸の種類で少し違います。

・バーレン
低価格のヒアルロン酸で、普及率の高い施術です。
料金は5万円~6万円くらいが相場になります。

・クレヴィエル
バーレンよりも高密度のヒアルロン酸で、7万円から8万円程度が相場です。
値段が高い分持続力は高く1年程度効果が持続します。

シリコンプロテーゼ挿入

シリコン製の「プロテーゼ」というプレートを鼻の内側から挿入する施術法です。

鼻背(鼻の付け根から鼻先にかけての部位)が極端に低い人は、ヒアルロン酸注射ではカバーしきれないので、こちらの施術法を選びます。

液体のヒアルロン酸よりも鼻を希望通りに形成することができるので、思い切った美容整形を考えている方はこちらを選ぶほうがいいでしょう。

外科手術が必要になることから、値段はヒアルロン酸注入よりも少し高くなり、15万円から30万円程度が相場です。

挿入するプロテーゼは既成品を使う場合と、自分の鼻の形状やラインに合わせてプロテーゼをオーダーメイドする場合があり、後者の方が価格が高くなります。

施術後の持続力は高く、半永久的に効果を得ることができます。

鼻尖縮小術

「鼻尖縮小術」は鼻先の中の軟骨を特殊な糸で縫合する施術法です。

だんご鼻のような鼻尖や鼻翼が大きく膨らんだ人の整形に最適です。

こちらも鼻にメスを入れる大きな施術になりますので、値段は25万円から40万円と高額になります。

鼻翼縮小術

「鼻翼縮小術」は鼻の皮膚を切開除去し、豊かに存在感があり過ぎる小鼻部分を小さくする手術になります。

また、鼻の穴が大きすぎる人にも向いた施術で「内側を切るか、外側を切るか」によって値段も変わります。

相場的には25万円から40万円くらいでしょう。

耳介軟骨移植

耳

「耳介軟骨移植」は、自分の耳の軟骨の一部を切り取り鼻に挿入する施術方法です。

鼻の高さが足りなかったり、鼻が上を向いている人に向いている方法です。

鼻の整形では高額な部類に入り、値段は30万円から45万円が相場になります。

耳介軟骨移植は、鼻の整形では最も大掛かりな「鼻中延長術」もこの施術の部類にい入りますが、値段はかなり高くなり60万円から90万円以上がかかることもめずらしくありません。

他の施術方法の補助として行われることもあるので、カウンセリングでしっかりと相談しないと、思ってもいない診療価格になってしまうことがあるので注意が必要です。

鼻骨切開術

「鼻骨切開術」は、鼻筋が分厚く鼻全体が大きな人に向いた施術で、その名の通り鼻の骨を除去してしまう施術方法です。

かなり大きなオペになり、術後にも安静期間が必要な施術ですが、鼻自体の存在感が縮小され顔の印象をがらりと変えてしまう効果があります。

施術の値段は高く50万円から80万円が相場です。

施術費用の相場価格まとめ表

ヒアルロン酸注入 バーレン:5万円~6万円、クレヴィエル:7万円~8万円
シリコンプロテーゼ挿入 15万円~30万円
鼻尖縮小術 25万円~40万円
鼻翼縮小術 25万円~40万円
耳介軟骨移植 60万円~90万円
鼻骨切開術 50万円~80万円

施術以外にかかる項目もチェックしたい

チェック

上の項で解説してきた「鼻整形の値段」は、あくまでも”施術料”だけのものです。

一般的な病院の手術と同じで、術後にはアフターケアなどの追加金額がかかることが一般的なのです。

ほとんどの人が「結果的に支払う総額」を知りたいはずですから、施術費用以外にかかる費用の内容もチェックしておきたいところです。

施術費以外にかかることの多い諸費用の内訳を見てみましょう。

カウンセリング

カウンセリング

カウンセリングは、初診の場合は無料のケースも多いですが、本格的に施術プランを決める場合には料金が発生することもあります。

カウンセリング代はクリニックによって設定に差があるので、初診の際にしっかりと確認しておくことが大切です。

電話予約をする際にもある程度の説明がなされるはずです。

局所麻酔

麻酔

一般的な病院でも別料金が常識なのが「局所麻酔」です。

多汗症手術や豊胸、脂肪吸引による痩身術など、美容整形では麻酔を頻繁に使う施術があるのです。

鼻の整形においても、切開など強い痛みを伴う施術には局所麻酔を使用することがあります。

処方薬

処方薬

術後は化膿止めや痛み止めなど、専門的な医療薬が処方されます。

薬代は施術費用に比べると安いですが、数千円かかることが普通ですので事前にチェックしておきたいところです。

施術が大掛かりになるほど術後の薬代も多額になる傾向にあります。

アフターケア

来院

鼻の整形手術は1回の通院だけでは終わらないことが多く、アフターケアとして何度か来院する必要があります。

これも薬代と同じく、大きな施術になるほど費用がかかり、来院回数も増えるので事前チェックしておきたいところです。

内税・外税

電卓

パラパラとクリニックのホームページをめくって値段を比較していると、数字の部分ばかりに目がいってしまい、「内税か?外税化か?」を見落としてしまうこともあります。

仮に20万円の施術費用であるならば、内税では20万円ですが、外税では216000円とかなり違ってきます。

基本的なことですので、ここも見落とさないようにしましょう。

クリニックによっては、ある程度の費用をパック化し、総額を明確にできるような工夫をしているところもあります。

整形外科探しの際にホームページなどで調べるとき、施術費用そのものよりも「総額」を意識して比較することが大切なのです。

整形外科は自由診療ですので、クリニックによっての値段の開きは思った以上に大きく、事前チェックとカウンセリング時での質問を適当に済ませてしまうと、後々トラブルの原因にもなるので注意したいところですね。

まとめ

目の整形次いで利用者の多い「鼻の整形」ですが、そのほとんどがメスを入れるため、クリニック選びは慎重にしなくてはなりません。

また世界的には高いとされている日本の整形医療業界ですが、すべての医師の技術が同じではありません。

「見た目を変える」という施術の性質から、医師との相性もあり、意外に難しさもあるということもしっかりと認識しておく必要があるのです。

「整形する」と決意すると気分が高揚したり、反対に不安に襲われたりして冷静な判断もしずらくなるのも事実です。

しかし、決して施術料金の安さだけに惹かれてクリニック選びをしたり、しなくてもいい施術を受けないよう慎重に行動しましょう。