皮膚が重力に逆らえずに、だんだんとたるんできたのを発見してしまうとショックですよね。
たるみを100%予防することは出来ませんが、実は垂れてしまった皮膚をある程度改善して若々しくする事は可能です。
そもそもどうして肌がたるんできてしまうのか、実は原因を良く知らない人も多いんですよね。
すでにたるんでしまった皮膚を引き上げるためのたるみ治療としてセルフケアをする人も多いですが、本当に自身で改善することはできるのでしょうか。
そこで今回はたるみ治療とはどんなものなのか、皮膚が垂れる原因と最前線の治療を徹底解剖していきます。
たるみ治療が必要になってしまう原因は?
皮膚がたるんでくる症状の出方は、人それぞれですよね。
症状が強く出る人もいれば、ほとんど垂れ下がる事なくいつまでも若々しい人がいます。
ではそもそもどうして、たるみ治療が必要な状態になってしまうのでしょうか。
主に3つの原因について、詳しくみていきましょう。
年齢を重ねた事によるもの
肌が垂れ下がってしまう原因として一番に思いつくのが、加齢によるものになります。
なぜ年齢を重ねると皮膚が重力に逆らえなくなるのかというと、真皮層のコラーゲンやエラスチンなどが減少してバランスがうまく保てなくなるためです。
コラーゲンなどが少なくなると肌は乾燥していきますが、弾力がなくなってくると重力に逆らえなくなって垂れてきます。
また年齢とともに表情をつくるための筋肉も劣化していくため、頬や口もとが下がりやすくなるのです。
加齢によるたるみは顔全体に影響を及ぼし、ほうれい線などが深く刻まれてしまうので老けた印象になります。
紫外線を浴びた事によるもの
若い頃日焼け止めを塗らずに屋外で肌を晒していたという人も多いと思いますが、紫外線はたるみにとって非常に深刻な影響を与えます。
紫外線は目には見えませんが、肌の奥の方にある真皮層まで届いてしまうのです。
真皮層がダメージを受けると、ターンオーバーのサイクルが乱れてコラーゲンなどの生成が減少していきます。
紫外線がコラーゲンを生成する神経芽細胞に影響を与えて、肌を乾燥させて重力に逆らえない様な状態にしてしまうのです。
加齢によってたるんできてしまうのは、実は紫外線に当たってきた期間が長いからということも考えられますね。
不規則な生活と姿勢のクセ
肌がたるんでくるのはもちろん肌に悪い不規則な生活習慣も原因として挙げられますが、実は意外な姿勢のクセも原因になっていたのです。
最近ではスマホを長時間見ることから、猫背気味になっていたり下を見ている時間が増えたりしています。
この下を向く姿勢こそ、皮膚が垂れ下がりやすい原因となっているのです。
下を向くことでより重力に流されやすくなり、顔の筋肉が下に向かって垂れてほうれい線が出来やすくなってしまいます。
いわゆる「マリオネットライン」の原因となるため、下を向くクセのある人は注意しましょう。
たるみ治療、セルフケアで改善する?
肌の弾力がなくなってきて垂れ下がってきたことを自覚したら、すぐにでもたるみ治療をおこないたくなりますよね。
すぐにでもケアをしたい場合には、自宅でも出来るセルフケアが中心となります。
でも一度たるんでしまった皮膚、セルフケアで悩みが解消することはあるのでしょうか。
実はたるんでいる原因は真皮層という肌の奥の方のコラーゲン量や、筋肉層の引き締まり具合にあります。
つまりセルフケアでマッサージやスキンケアをおこなっても、肌の奥まで届かなければあまり意味はないのです。
強いていうならば、乾燥を防げるということくらいなんですね。
もし肌がたるんできている場合には美容整形クリニックを予約して、たるみのある部位に特化した治療をおこないましょう。
美容整形外科で施術するメニューはレーザーなど肌の奥の真皮層まで届くやりかたや、肌に弾力を与えるものが中心です。
家庭ではできないような内側に働きかける施術をしていくので、より即効性があって効果が持続するものが多くなります。
美容整形と聞くと、メスを使った手術など大掛かりなものがまず頭に浮かびますよね。
最新の美容整形メニューではメスを使わず、体に負担のない方法で施術を受けることができるのです。
手術に対して恐怖心の強い人や、日常生活に支障をきたしたくない人には適しているでしょう。
家庭でおこなうセルフケアはお金がかからないのがメリットですが、病院でおこなう際はメニューに応じた料金が数万円から数十万円かかります。
手早く効率的に若々しくなりたい場合には、美容外科クリニックでの施術がおすすめです。
目もとにおこなわれるたるみ治療とは?
目の周りの皮膚は他の部分に比べて薄くてデリケートなため、垂れてきやすいところでもあります。
特に上まぶたが下がってきて重たい印象になったり目の下がたるんで腫れた様になり、影になってしまうことが多いのです。
目の周りには注射をするケースが多く、血行を良くして弾力を高める作用の薬を入れるのに適しています。
真皮層のコラーゲンの生成を促すイオン導入やレーザー照射も人気なので、症状に合わせておこなうと良いでしょう。
目もとにおこなう方法の多くはダウンタイムがほとんどなく、すぐにメイクができるものが多いです。
気軽に受けられそうなメニューが多いのが魅力なので、美容クリニック初心者でも安心ですね。
口もとにおこなわれるたるみ治療とは?
口もとも目もとに続いて年齢が出やすい場所で、主にほうれい線やフェイスラインに影響を及ぼします。
どうして口もとがたるんでくるのかというと、実は表情筋が緩んでくることから頬が垂れるのが原因なのです。
頬が垂れている時には、スレッドリフトなどで顔を引き上げる方法が向いています。
同時にフェイスラインも引き締まった印象になるので、ハリをアップさせるヒアルロン酸注入やボトックス注射などと併用するとより効果的です。
スレッドリフトは糸を通して引っ張るため、傷口が少なくダウンタイムがかなり短いのが特徴です。
時間があまりない人や、自然な仕上がりなので周りに施術がばれたくない人にも適しています。
また表情筋に届くハイフレーザーもおすすめで、超音波が狭い範囲でピンポイント照射するので効果の高い施術です。
輪郭におこなわれるたるみ治療とは?
輪郭がぼやけていると、全体的に締まりのない印象になりやすいですよね。
フェイスラインを引き締めるには、スレッドリフトで顔全体を持ち上げるかハイフレーザーで頬の位置を高くしていきます。
頬が引き上がることでフェイスラインもすっきり見えるため、若々しい印象になるのです。
また小顔注射などもおすすめなので、これらを組み合わせて施術をするとより効果的でしょう。
輪郭が崩れるのは顔がたるんでいるからなので、全体を見てどの方法でおこなうかを決めていきたいですね。
まとめ
たるみ治療とはどんなものなのか、皮膚が垂れる原因と最前線の治療をご紹介してきました。
垂れ下がってくる原因は加齢だけではなく、紫外線や姿勢などでも起こってくるのです。
コラーゲンの減少や下を向くことで重力に引っ張られてしまうのが、非常に良くないことなんですね。
自宅でのセルフケアに限界を感じたら、クリニックで医師とのカウンセリング後にリフトアップなどのメニューを受けましょう。
最新の方法ではメスを使わず、体により負担のかからない方法が選べます。
日常生活に支障が出ないように考えながらおこなうことができるので、ぜひ病院に問い合わせて相談してみることをおすすめします。