年齢とともにたるみが目立ってくる顔の皮膚を、メスを使わずに引き上げるのが糸リフトです。
聞いたことはあっても、どのような特徴がある施術なのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
どんなメカニズムで顔の引き上げをおこなうのか、素材はどんなものを使っているのかなどが気になりますよね。
施術をしたあとのダウンタイムについても、回復までどのくらいかかるのかも把握しておきたいポイントです。
そこで今回は糸リフトの特徴として、どんなメカニズムで顔を引き上げるのがを詳しくご紹介していきます。
糸リフトはどんな特徴がある施術なの?
糸を使ったリフトアップをするなら、まずはどんな特徴がある施術なのかを把握しておきましょう。
何も知らない人が糸でフェイスリフトをすると聞いても、いまいちピンとこないと思います。
どのようなメカニズムで顔のたるんだ部分を引き上げるのか、その方法などについてみていきましょう。
コラーゲンの生成を助ける
加齢などによりたるんで垂れ下がってきた皮膚を、単に引き上げるだけでは対処療法のような分類になってしまいます。
しかしリフトアップすると同時に、挿入部周囲の細かい傷からコラーゲンが生成されていくのです。
たるみはそもそもコラーゲンが壊れてしまい、肌の再生能力が衰えてできるもの。
それをコラーゲン生成や修復が促されることで、よりハリのある肌を取り戻すことができます。
たるみを引き上げつつコラーゲン生成をサポートする働きで、若々しい印象になっていくのです。
切り込みを皮膚に引っ掛ける
糸と聞くとツルッとしたふつうのものを想像しますが、リフトアップに使用するものは違います。
表面に皮膚に引っ掛けるための「返し」のような切り込みが入っており、全体で皮膚を引っ張れるようになっているのです。
品質の良いものでは製造過程に入る前から型取りの時点で切り込みの入った状態から作るので、非常に強度が高くなります。
後から切り込みを入れたものと比べると皮膚を引っ張る力や耐久性が、全く異なるのです。
皮膚により引っかかりやすいように、33度の切り込みが1mm単位で入れられています。
たるみを拾って引き締まったフェイスラインをつくるために、素材の品質も大切なポイントなのです。
糸リフトの素材の特徴は溶けること!
メスを使わないフェイスリフト、この治療の素材の最大の特徴は溶ける特殊なものを使っていることでしょう。
時間が経てば自然と体に吸収されていくので、ずっと体内に残って感染症の危険が及ぶこともありません。
手術の時の傷跡の縫合でも、最近では抜糸の必要がないように溶けるものを使用しています。
治療の際挿入した部分の傷からもコラーゲンを修復させますが、実は素材自体にもコラーゲンを注入しているのでハリが生まれてくるのです。
溶けるタイプの割には強度が高く、しっかりとたるみを引き上げてくれます。
どのくらいの日数経過で溶けていくのかというと、1〜2週間でだんだんと溶け始めていくのが特徴です。
1ヶ月半くらいで多くて半分ほどの割合が溶けていき、6〜8ヶ月後には完全に体に吸収されていきます。
体に吸収されたらもうリフトアップの効果はなくなるのかといえばそんなことはなく、その後もしばらくはリフトアップ効果は持続するのです。
一般的には2年ほどの持続性があるので、1年半〜2年サイクルで施術を重ねれば良いでしょう。
糸リフトはどんな顔の部位に使われる?
切開をするわけではないので、体に負担をかけずにおこなえるのが魅力ですよね。
では具体的にどんな顔の部位に施術できるのか、一覧をみていきましょう。
- 横ジワが目立ちやすくなる額を上に持ち上げる
- 垂れると目の印象が変わりやすい目もと
- 顔の中でも面積が大きくて垂れやすい頬
- 見逃しやすいけれどフェイスラインに影響しやすい顎
- 顔の中心部にある大事なパーツの鼻
- 小鼻からだんだんと目立ってくるほうれい線
- 年齢が出やすいと言われる首
これらがリフトアップをおすすめする顔の部位で、年齢や生活習慣などで引き下がりやすいといわれています。
疲れた印象を払拭してハリのある状態にしていくので、若々しい見た目を維持することができるのです。
二重顎が改善されて、顔周りがシャープになったと感じる人も多かったようですね。
頬にハリが出ると自然と口角も上がって、明るい印象になります。
施術は複数の種類を組み合わせておこなうことも多くヒアルロン酸注入やボトックス注射、レーザー治療などその他の治療法を併用することも多いです。
糸リフトはどのくらいの料金がかかる?
施術を検討する上で大事なのは、料金がどのくらいかかるのかということですよね。
実は1本のみを使っておこなうリフトアップよりも、複数本で引っ張った方が効果的で強度も高いのです。
気になる費用は1本〇〇円、といったように使う本数によって値段が上がるというシステムになります。
必要な本数は人によって差があるのですが、平均的に一箇所につき最低3本程度は欲しいなと感じるところです。
素材の品質によっても費用は異なりますが、1本あたり3〜6万円。
一箇所に使用した場合には左右合わせて6〜10本使用するのが目安なので、だいたい20〜60万円がかかります。
病院によりおすすめする素材が異なり、さらに1本あたりの金額も違うので調べてみてくださいね。
病院ごとに金額が異なるのは、使っている素材が異なるなどの理由があります。
糸リフトのダウンタイムの特徴とは?
リフトアップに限らず美容整形をおこなう際、費用の次に気になることがダウンタイムです。
ダウンタイムとは簡単に言えば術後の回復期間のことで、短ければ短いほど日常生活に支障が出にくいとされています。
メスを使わない方法なのでダウンタイムは短そうなイメージですが、実際はどうなのでしょうか。
実は非常に細い針を皮下組織に挿入する方法なので、皮膚に与える傷はほんのわずかである可能性が多いです。
そのためダウンタイムはほとんどないといっても良いくらい、腫れや痛みは感じにくくなっています。
約30分くらいの施術時間ではありますが、そのあとすぐにメイクをして帰ることもできるのです。
点状の内出血が出る場合もありますが、ほとんどは1〜2週間でなくなって目立ちません。
施術直後でもメイクで隠せるので、気になるほどの症状を感じる人は少ないと言えるでしょう。
溶ける素材で体に優しいだけではなく、施術に関してもなるべく皮膚を傷つけない方法でおこなうので安全性の高い方法です。
多くの女性たちから人気を集めているのがわかる、手軽かつ効果的な施術といえますね。
もちろん、施術をしたあとはゆっくり過ごして、血行が良くなりすぎるようなことは避けなければなりません。
簡単に手軽にできるのは確かですが、決して無理はしたくはありませんね。
もし違和感があった場合などは、早めに診療時間内に病院を予約してドクターに相談しましょう。
まとめ
糸リフトの特徴として、どんなメカニズムで顔を引き上げるのかを詳しくご紹介してきました。
使われる素材はじきに体に吸収される溶けるタイプのもので、負担がなるべく少ないよう配慮されています。
素材には皮膚に食い込むための切り込みが入れており、よりしっかり引っ張るかが大切なのです。
費用は約20〜60万、1年半〜2年スパンでの再施術をおすすめします。
ダウンタイムもほとんどなく、内出血があったとしてもメイクでカバーできるほどです。
なるべく体に負担をかけずに自然に顔の引き上げができると評判なので、ぜひいつまでも若々しい見た目を維持したいですよね。