年齢とともに顔の皮膚が、重力に逆らえなくなって下がってきます。
皮膚が下がってたるみがでると、一気に老けた印象になったり疲れたように見えたりしてしまうのです。
そこで効果的なのが、皮膚が下がらないようにするリフトアップ体操です。
肌を持ち上げるようにすることで、どんなメリットが得られるのでしょうか。
また、より効果的におこなうためには、どのようなステップを踏んだら良いのかも気になります。
そこで今回の記事は顔のリフトアップ体操のメリットや効果的で簡単な4つの手順について、詳しくご紹介していきます。
顔のリフトアップ体操で得られるメリット
顔の皮膚を引き上げるようにすることで、どんなメリットがあるのでしょうか。
たるみが解消して若々しくなるだけではなく、実はもっと美容面でのメリットが挙げられます。
それではエクササイズをおこなう中で女性にとって嬉しい、2つのメリットを見ていきましょう。
顔色が良くなって明るくなる
年齢を重ねてたるみが起こると同時に、血行も悪くなってくすみが悪化しやすくなります。
皮膚を引き上げることで滞っていた血液が流れやすくなり、顔色が良くなってくるのです。
ワントーン明るくツヤのある状態を保てるので、いつもくすみをベースメイクで隠している人には最適ですよね。
血行不良は肌の乾燥にもつながりますし、顔色が明るくなると印象が若々しくなり、健康的なイメージが強くなります。
たるみを予防するだけでなく、健康的な見た目にも近づけるのですね。
むくみが取れて小顔になる
たるみが起こると血行が悪くなりますが、血液とともに老廃物の排出もうまくいかなくなってむくみやすくなります。
朝起きた時にまぶたが重たく見える、指で強く押すと跡がクッキリ残るなどの自覚症状はあるでしょうか。
もしむくみが気になっているのであれば、皮膚を引き上げることで血行が良くなってむくみが改善します。
するとフェイスラインが引き締まって見えて、小顔効果が期待できるのです。
輪郭がぼやけていたり、まぶたの周りが重たい印象の人はマッサージなどをして引き締めていきたいですね。
顔の「表情筋」を鍛えるリフトアップ体操
顔全体を引き上げるというと、皮膚を引っ張ることをイメージする人も多いです。
しかし皮膚は筋肉により支えられているので、筋肉というベースがきちんと引き上がっていかないと意味がありません。
では顔の皮膚を支える「表情筋」という筋肉を鍛えると良い理由を説明していきましょう。
筋肉と聞くと、多くの人は体を動かすために収縮する部分をイメージしますよね。
実は表情筋の場合は目を開けたり口を開けたり、表情を作るために必要な仕草をおこなうためのものなのです。
何か表情を作ろうとすると、表情筋とともに皮膚が持ち上がります。
つまり表情筋を鍛えれば、皮膚が垂れ下がることなく持ち上がり続けるのですね。
肌のハリを維持して若々しさを保つには、表情筋が非常に重要な働きを持つのです。
顔のリフトアップ体操の効果的な4つの手順
顔のリフトアップ体操は正しい手順でおこなわないと、効果を最大限に発揮できなくなってしまいます。
そのため一連の動作を4つのステップに分けて、順番におこなうことが大切なのですね。
パーツごとに4つに分けて、順番に引き上げていくと無理なく筋肉を鍛えることができるのです。
それではどのように皮膚を引き上げていけば良いのか、やり方を詳しくご紹介していきます。
顔で最も高い位置のおでこ
一番上の位置にあるおでこは、主に眉毛から頭皮に向かって伸びる「前頭筋」を引き上げます。
前頭筋が加齢などにより衰えると、おでこに横向のしわができて老けた印象になってしまうのです。
それでは引き上げ方ですが、まずは両手を使ってチョキの形を作って眉毛の上に当てます。
強く押し付けないようにしながら眉毛をゆっくり10回ほど上下させてください。
眉毛の上を引き延ばすことで、筋肉に弾力がついて横しわを防げるのです。
次に眉毛をいっぱいに上げたまま10秒キープして、前頭筋を鍛えます。
普段なかなか意識して動かさないと鍛えられない筋肉なので、もし動かしにくいようであれば手のひら全体でおでこを押さえても大丈夫です。
1日に1回のみで十分なので、夜のお風呂上がりや寝る前に実践してみましょう。
たるみやすいデリケートな目
目の周りは年齢とともにたるみが出やすく、また目立って老けて見えてしまいます。
目の周りには「眼輪筋」という筋肉があり、目の周り全体を支えている筋肉なのです。
眼輪筋を鍛えることで、目の周りをしっかり支えられるようになって皮膚が垂れさがらなくなります。
エクササイズのやり方は、まず口を軽く開けて舌を上下の歯で噛みます。
片目を軽く閉じるようにウインクして、左右交互におこなうだけです。
この時にギュッと目をつぶらないことと、目尻にシワができないように注意しましょう。
眼輪筋を鍛えるエクササイズは左右を1日1回、30回ずつおこなってくださいね。
年齢が出やすく垂れやすい頬
頬の位置が高い人はハツラツとして若々しい印象がありますが、加齢とともに頬の位置が低くなるとどんどん老けてしまう原因になります。
意外と頬は見た目年齢に深く関わっており、ほうれい線なども頬が垂れると出やすくなるのです。
頬を引き上げるには、大頬骨筋と小頬骨筋という2種類の筋肉がだるくなるまでトレーニングすることが大切なので、大変ですが毎日継続してケアしましょう。
まず口を尖らせながら頬の筋肉を鍛えるように、上の歯茎を出すくらい上へと力を入れます。
頬の筋肉が痛くてだるくなる限界までその表情をキープして、限界がきたら元に戻しましょう。
今度はほうれい線を伸ばすように口を大きく縦に突き出しながら、頬を伸ばします。
この表情を5秒おこなって、また元に戻してください。
頬を上げる表情を1分間ほど、そして頬を伸ばす表情を5秒間おこない、1日1回実践しましょう。
フェイスラインを整える
フェイスラインはパッと見た瞬間の印象が決まる大切な箇所なので、最後はきちんと閉めていきましょう。
顔の下半分には内側翼突筋や外側翼突筋、顎舌骨筋などの筋肉があってフェイスラインを支えています。
これらの筋肉を鍛えるには、まず口を限界ギリギリまで片方に寄せて左右5秒ずつキープしましょう。
1日2回おこなえば、フェイスラインの筋肉が引き伸ばされて引き締まってくるのです。
なかなか口もとを大きく伸ばすことは日常的にないので、意識して実践しましょう。
口角も上がるのでフェイスラインを整えるためにはおすすめの方法です。
早ければあごは2週間くらいで効果を実感でき、多くの場合は1〜3ヶ月で引き上げられたと感じることができます。
まとめ
顔のリフトアップ体操のメリットや効果的な4つの手順について、詳しくご紹介してきました。
若々しく見えるだけではなく、血行が良くなることで肌がワントーン明るくなったりむくみが取れたりします。
リフトアップ体操は主に顔を4つのパーツに分けて、それぞれ順番に引き上げていくようにして行うと効果的です。
おでこと目の周り、口もと・口角とフェイスラインを別々にエクササイズすることで1〜3ヶ月程度で効果を実感できるでしょう。
また、顔だけでなく、首のストレッチを行うとより効果的にリフトアップ効果を実感できるようになるので試してみてください。
毎日継続して習慣付けすることが大切なので、しっかり意識しておこないたいですね。