顔の表面全体や、顎、鼻等、顔全体のシワやたるみを改善することが出来るフェイスリフト。
フェイスリフトに興味はあるものの、あとのダウンタイムが気になってイマイチ踏み出せないという人は多いと思います。
ダウンタイムとは施術したあとの回復期間のことで、引き上げる方法によって回復の長さが異なるのが特徴です。
もし時間をおかず仕事に復帰したい人などは、回復期間がなるべく短い方が良いですよね。
では元の状態に戻るのに時間がかかると、どんなデメリットがあるのでしょうか。
また回復期間を短縮させるためには、どのような方法があるのかも気になります。
そこで今回はフェイスリフトのダウンタイムについて、短くする方法や過ごし方などをご紹介していきます。
フェイスリフトのダウンタイムが長い短所
リフトアップをおこなったあとに元の状態に戻る期間が長いと、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
多くの人が気にしているポイントについて、短所を3つみていきましょう。
日常に戻るのに時間がかかる
回復まで期間を要すると、日常生活に戻るまで時間がかかってしまいます。
腫れや痛みが続くと思うように外出もできず、横になって過ごすしかありません。
また痛いと集中力も続かないので、イライラもしやすくなります。
なかなか元の状態に戻らないことへの焦りや、痛みによる苦痛が長引くと日常に戻るのも大変になってしまうのです。
回復期間が長いと目に見えて効果が出たと感じにくくなり、満足感も得られなくなりやすいです。
現在ではすぐに社会復帰したいという人も多いので、なるべくダウンタイムが短いフェイスリフト術を求める人がほとんどになりました。
手術したことがバレやすい
受けたあとになかなか腫れが引かないと、リフトアップをしたことが周りの人間にバレやすくなります。
もちろん事前に受けることを話していれば問題はないですが、顔の違和感から「もしかして?」と思われがちです。
あとに腫れなどの不快感が出にくい方法にすれば、休む期間も最低限で済むのでバレることはあまりありません。
自分自身も周りも違和感が少ないので、なるべく回復期間は短い方が良いのです。
精神的に追い詰められやすい
なかなか引かない腫れや痛みでじわじわと精神的に追い詰められやすく、せっかくコンプレックスを解消しようと受けたのに病んでしまうことがあります。
いつ元の生活に戻れるのか、痛みから解放されるのかと悩んでしまい若返った自身を楽しみに思えなくなってしまうのです。
すぐに元の状態に戻って若返りの効果が現れると、心からやってよかったと思えるもの。
早く生まれ変わった自分を見るためにも、ダウンタイムは短い方が良いのですね。
フェイスリフトのダウンタイムの短縮方法
術後元の状態に戻るまでの時間を少しでも短くするには、どのようなリフトアップを選択すれば良いのでしょうか。
切開などを全くせずに鼻の横や額などのしわの凹みにボリュームを足すヒアルロン酸注射などがありますが、料金が安い分リフトアップまでは難しくなります。
ではその他にダウンタイムが短くて済む2種類の方法について、流れを詳しくみていきましょう。
糸を使ったリフトアップ方法
経過が早く、当日からメイクができるくらい腫れやあざが少ないのが糸リフトです。
腫れやむくみがあったとしても2〜3日でおさまり、点状の内出血も1〜2週間で消えてメイクでカバーできます。
顔に糸を張って皮膚を下から引き上げる方法で、メスを使わずにリフトアップできると大人気です。
効果は6ヶ月から1年ほど続き、半年おきくらいに施術をすると長持ちします。
すぐにいつも通りの生活に戻れるので、非常に手軽に受けられるのが特徴です。
主な回復期の症状は腫れや少しの引きつった感じですが、時間が経つにつれて落ち着いてきます。
糸がなじんでくるまではどうしても違和感はあるので、少し様子を見ながら経過をみましょう。
SMAS法によるリフトアップ
髪の毛で普段隠れている耳の付け根部分にメスを入れて切開し、たるみを取ってから引き上げるのがSMAS法となります。
鼻の横がスッキリしたり頬の位置が高くなったり老けた印象が改善するので、輪郭といったフェイスラインが締まって小顔になり若返り効果が期待できます。
傷口が目立ちにくく、メスを入れる手術の割に腫れも少なく目立たないのが特徴です。
メイクは翌日からできるので、日常生活に戻るまでの時間も長くはありません。
自然な仕上がりなので、リフトアップ手術を受けたことがバレにくいのも魅力です。
約1週間で抜糸をしますが、その頃には傷も大してわからなくなっていることが多いでしょう。
主な回復期の症状は腫れや少しの痛みですが、ほかの方法に比べればかなり副作用は軽減されています。
髪型を工夫すればほとんど傷口はわからなくなるので、完全に良くなるまでは工夫してみてください。
フェイスリフトのダウンタイムの過ごし方
回復期間中の過ごし方は、治り具合に影響を与えます。
治っている最中に無理をしたり悪化するような行動をとったりすると、本来なら治っている時期に治らないなどの弊害が出てくるのです。
では具体的にどんなふうに過ごせば良いのか、詳しく一覧をみていきましょう。
長時間の入浴は避けましょう
当日から違和感がなくなるまでは、シャワー浴のみにして湯船に浸かるのは避けましょう。
もちろんシャワー浴でも、長時間は腫れや痛みが悪化することがあります。
入浴は全身の血行が良くなり、傷口を治すために働いている白血球がたくさん増えてしまうのです。
そうなると炎症がひどくなって、痛みが強くなってしまいます。
当日から2〜3日はサッとシャワーを浴びるだけにして、傷がすっかり治ってからじっくり入浴しましょう。
激しい運動は避けましょう
入浴が血行を促進するので炎症が悪化するのと同じように、激しい運動も血行促進作用があるので避けるべきです。
汗をかくほどの運動を当日におこなうことはないと思いますが、くれぐれもジムなどに行くことのないよう注意しましょう。
適度にストレッチなどをおこなうくらいなら問題はなく、あくまで「激しい」運動は避けることが大切なのです。
血行が良くなってしまったと思ったら、濡れタオルなどで穏やかに顔を冷やすと良いでしょう。
フェイスリフトのダウンタイム中の違和感はすぐ病院へ
適切な過ごし方を守ったにもかかわらず、腫れや痛みがひどくなってきたときは迷わず美容外科のクリニックへ行きましょう。
傷口からバイキンが入るなどして、細菌感染を起こしている可能性もあります。
細菌感染を起こしていたら、改めて抗生剤などで治療をしなければならなくなります。
無事に終わったら後日経過観察のために病院へ行くことになりますが、それより前でもまずは診療時間内に病院へ連絡して予約してから行くようにしてください。
我慢しても良くならない可能性があるので、少しでも違和感があったら診てもらうことが必要です。
痛み以外にも引きつった感じがする、左右で歪みが出ているといった場合も一度相談しておくと安心です。
キレイな仕上がりとなるまで少しの間待つことになりますが、慎重に経過を見ていきたいですね。
まとめ
フェイスリフトは表在性筋膜を引き上げることが出来、顔の組織から若返りが出来る施術として非常に人気があります。
今回は、フェイスリフトのダウンタイムについて、短くする方法や過ごし方などをご紹介してきました。
なかなか回復しないと手術を受けたという実感も得られなくなり、精神的に追い詰められやすくなってしまいます。
そんなモヤモヤを抱えずに済む、腫れや痛みの少ない方法が糸リフトやSMAS法です。
糸リフトにいたっては当日からメイク可能で、SMAS法もメスを使うにもかかわらず傷口が目立ちにくくなっています。
また元の状態に戻るまでは長時間の入浴や激しい運動は避けて、血行を促進する行動をしないように気をつけましょう。