いくらメイクをしても、元々の肌のハリがなければキレイになることはできません。
失ってしまった顔のハリは、「マッサージ」によってケアすることができます。
最近肌の調子が優れないと感じた方のために、顔のマッサージを実践して若々しさを取り戻すための記事を紹介ました。
顔の「ハリ」とは?
「顔のハリ」「肌のハリ」とは、いったいどのようなことを指すのでしょうか?
顔や肌のハリとは、みずみずしく弾力があり、たるみやシワなどが少ない状態のことを言います。
一般的に加齢が進んだ女性は、徐々に顔にハリが無くなっていく傾向にあります。
顔の肌にハリがあると、メイクのノリも良くなりますし、表情もパッと明るく感じられるものです。
一般的に顔のハリは、加齢が進むと失われていきますが、若い女性でもハリのないことも少なくないことから、年齢以外のところにも肌質の良し悪しを決める要素があることが分かります。
「肌年齢」や「見た目年齢」にも、顔のハリは大きく関係します。
顔のハリの衰えを意識してケアすることで、美容の基本が整うとも言えるのです。
顔のハリが失われた症状
顔のハリが失われると、顔の表情や肌質にうれしくない症状が出始めます。
以下の症例を参照してみましょう。
顔のハリが失われた症状
- 顔全体のフェイスラインがたるんでしまう
- 顔の表情がすっきりしない
- ほうれい線が目立ってしまう
- 毛穴が目立つ
- シワが増える
どれ一つとっても、女性の顔には現れてほしくないものですが、多くの女性がこれらの症状の一つ一つを、化粧水や美容液、あるいはパックなどでケアしようとします。
しかし、その根本にあるのは「肌のハリの衰え」という”一つの原因”なのです。
顔のハリが失われる原因
顔のハリが失われる原因は一つではありません。
顔の表情や肌細胞のコンディションは、複数の要素が絡み合うようにして結果を出しているのです。
もちろん加齢は基本的なことですが、それ以外にも「紫外線」や「食生活」「生活習慣」「喫煙や飲酒」「血行障害」「ストレス」など多岐にわたります。
また、美容・美肌を心がけている女性が陥りがちなのが”過度なスキンケア”です。
顔と肌を美しく保つためにスキンケアをしているのに、反対の顔のハリを失わせてしまっているのですから、気をつけたいものです。
また最近では、大気汚染や食品添加物など、簡単には避けられない環境的な要因もあるので、いかに生活全体を見回してチェックし、肌質を低下させる原因を避けるかが顔のハリを保つ秘訣でもあるのです。
顔のハリケアにはマッサージが最適
ここまでで、「顔のハリの低下の原因」を簡単に解説してきました。
顔のハリ一つを取り戻すのに、たくさんのことを気にし無くてはならない・・・と途方にくれてしまうかもしれません。
そんな方におすすめしたいのが「マッサージ」です。
適切な顔マッサージをすることだけで、多くのマイナス要因を同時に克服し、失いつつある顔のハリを元に戻すことにつながるのです。
マッサージでハリを取り戻せる理由
顔のハリが失われる原因にはさまざまなものがあると解説しましたが、もっと基本となるのが「新陳代謝(ターンオーバー)」だと言えます。
年齢が若ければ、肌に悪い生活をしていてもすぐに復活して新しい肌細胞に生まれ変わってしまうのです。
これこそが「新陳代謝の高さ」の結果です。
どうしても年齢が高くなると全体的な基礎代謝が下がるために、必然的に肌のターンオーバーも鈍化します。
すると肌コンディションへのマイナス要素がもろに現れてしまい、短期間でハリが失われてしまうことになるのです。
マッサージは、まず肌の基礎代謝の基本である「血行」を促進させることができます。
凝り固まって硬い状態の顔の筋肉では、そこを通る毛細血管が萎縮して血の巡りが悪くなってしまいます。
顔マッサージをすることで血行が良くなると、肌のターンオーバーに必要な栄養素や酸素をたくさん供給してくれるのです。
また、健康な肌細胞を維持し、くすみやシミなどの肌トラブルを起こさないためには、老廃物を体外に除去する必要もあります。
これも毛細血管から老廃物を取り込み、腎臓などのフィルター機能のある臓器に送ることで毒素・老廃物の処理が完結するのです。
マッサージと表情筋
マッサージをすると、顔の真皮層の下にある「表情筋」を刺激することができます。
筋肉と肌とは関係性がないように思われがちですが、実は肌コンディションを考えるときに切り離せないほど大切なものです。
肌の冷え性は、血管を萎縮させてしまい、体温調節ができないことで起こります。
冷え性や血行障害は顔のハリを失わせる原因になることは、先ほども書きましたが、そこに”表情筋”が深く関係しているのです。
体温は筋肉の動きによって作られますので、マッサージをして表情筋を刺激することで、顔の温度を高め、それが血流の向上にも役立ちます。
表情筋は小さな筋肉群ですが、30以上の種類があり顔の中を網状に張り巡らされています。
この表情筋をマッサージによって刺激することは、肌ケアにもつながるということを覚えておくと良いでしょう。
とくに表情筋に「疲れ」があり、動きにくくなっている方には顔マッサージの効果は現れやすくなります。
顔マッサージの方法
では、顔のハリを取り戻すための、おすすめのマッサージ方法をご紹介します。
注意点としては、あまり強く顔の肌をこすり過ぎないことです。
顔の肌には部分的に非常に薄い場所もあり、強い刺激を与えすぎてしまうと色素沈着を起こしてしまう危険性もあります。
顔マッサージをする時には、必ずマッサージクリーム(美容用クリームなどでも代用化)を使用しましょう。
顔のコリをほぐすマッサージ
顔の筋肉は意外にこっているもので、毎日の生活の中で使い過ぎ、あるいは使わなさ過ぎることで疲れたり運動不足になって固着してしまうのです。
この状態では新陳代謝が低下しますし、血行障害や顔冷えなどの症状も凝りやすくなります。
顔のコリをほぐすマッサージで、肌と表情筋の柔軟性を取り戻しましょう。
【マッサージ法1】
- 親指でこめかみを軽く押し、数回続けます。
- こめかみから髪の生え際にそって額の方にずらしながら指で押します。
- 次に耳の付け根と頬骨の間のくぼみを数回押します。
- 次に目の周辺の骨をこれまでよりも軽く押していきます。(親指と人差し指を入れ替えながら)
- 顎のかみ合わせ部分から頬に向かい骨と骨の境目をずらしながら押していきます。
この方法は「ツボ押し」にもなりますので、血流関連の部分に良い刺激を与えることができます。
とくに目の周辺の骨の縁はあまり強く押さず、気持ちがいいと感じる程度に力を調整しましょう。
【マッサージ法2】
- 両手でこぶしをつくり顎の下部分に当てる。
- そのままこぶしを頬の上を目の上方向に頬の肉を絞り上げるようにすべらせる。
- 頬骨の辺りに来たら止め、これを数回繰り返す。
- 1~3を10回ほど繰り返したら、今度は人差し指・中指・薬指の3本で耳の後ろから首へ、最後は鎖骨に当たる部分まで優しく撫で下ろす。
最後の耳の後ろから鎖骨へ撫で下ろすのは、マッサージで押し上げた老廃物をリンパに流す作業です。
さらに効果を高めるには、頬骨まで絞り上げたこぶしを耳側にまですべらせると良いでしょう。
【マッサージ法3】
- 両手の手のひらで耳の上の側頭部を頭を抱えるように当てる。
- そのまま両手で頭を押さえ込むように力を入れる。
- 押さえた手のひらを頭頂部に向かって5cmほどすべらせたところで止め、5数秒押さえたままの状態を維持。
- 頭から両手を離し、これを数回繰り返す
この方法は顔の表情筋とつながる頭皮の中の筋肉の緊張をほぐすマッサージです。
頭皮と筋肉を上に押し上げることで、顔全体の表情筋が連動して刺激されます。
このマッサージだけは、髪があるのでクリームは必要ありません。
まとめ
顔のハリを取り戻すには、専門知識が必要になりますが「マッサージ」ならば誰でも簡単に始めることができます。
お金もかからず、効果も比較的スピーディーに現れるのでおすすめです。
その他の顔の美容法と併用して行うと、さらに効果は高まるでしょう。