ニキビができやすい人だけでなく、ほんのひとつできただけでも跡になる可能性があるのが怖いところ。
見た目に大きな影響を及ぼすので、赤みや色素沈着ができたらなるべく早く対処してあげたいですよね。
しかし赤く残ったり、表面がデコボコしたりしているとなかなかセルフケアで治していくのは厳しいものがあります。
より効率的に治すためには美容皮膚科で専門的な治療を受けるのが大切ですが、どのような方法があるのでしょうか。
そこで今回はニキビ跡による赤みや色素沈着などに悩みを持つ人に向けて、家庭や美容皮膚科での直し方について詳しくご紹介していきます。
ニキビ跡には主に2つのタイプがある!
ニキビ跡とひとくちにいっても、実は2種類のタイプが存在します。
肌に残るものとしてはそれぞれのタイプで対処法が異なるので、自分がどのタイプなのかを把握する必要があるんですね。
では具体的にどのようなタイプがあるのか、詳しくみていきましょう。
赤みや色素沈着があるタイプ
症状がピークだった時に溜まっていた膿もなくなってきて、やっと治ってきたと思っていた矢先…。
いつまでたっても赤みが消えない、皮膚が茶色くなってきたなどの症状が残る場合があります。
これが赤みや色素沈着タイプの特徴で、表面にデコボコはないものの赤や茶色などの色がついてしまっている状態です。
実は炎症を起こした後の皮膚の内部では、壊れた細胞を修復するために血管が開いて発達していきます。
その過程でメラニン生成が活発になり、赤みなどの色素沈着が起こりやすい状態になるのです。
このタイプであれば、症状が落ち着いてくれば色が自然と目立たなくなることもあります。
肌表面がデコボコするタイプ
症状が落ち着いて色はすっかり良くなるのですが、表面が凹んでしまうことがあります。
クレーターのような見た目になり、メイクなどでもなかなかカバーしにくいというのが特徴です。
ニキビの炎症が強すぎて傷ついた部分を修復するのが追いつかなかった場合には、組織が破壊されたままになってしまいます。
傷ついてしまった肌組織を回復させるのは困難なので、自宅でのケアをしても完全に治すのは難しいです。
美容皮膚科などに相談して、専門的な治療を受ける必要があるでしょう。
ニキビ跡を目立たなくする家庭での直し方
肌に残ってしまった場合には、家庭でのセルフケアで完全に治すのは限界があるのです。
でも家庭でのケアも全く効果がないわけではなく、直し方次第では目立たなくすることは可能です。
家庭でのケアは毎日コツコツおこなうものがメインになりますが、継続は力なりということで続けることに意味があります。
主に2種類の直し方があるので、どんなものがあるのかみていきましょう。
紫外線ケアを毎日おこなう
症状が残っている状態では、メラニンの生成が活発になっています。
メラニンが作られやすい状態だと、紫外線によって色素沈着が余計に起こりやすくなってしまうのです。
そのため季節を問わず毎日日焼け止めを必ず使用して、紫外線による影響を少しでも食い止めましょう。
スキンケアの段階で日焼け止めを塗り、さらにUVカット機能のついたファンデなどを重ねると効果的で良いと思います。
紫外線によるトラブルはニキビだけでなく、乾燥や小じわなど非常に深刻なのですね。
保湿ケアを入念におこなう
乾燥は過剰な皮脂分泌の原因となり、多くの場合また新しいニキビができやすくなります。
するとさらに跡が残ってしまうリスクが高くなり、堂々巡りになってしまうのです。
皮脂が多いのに保湿をすると、ベタつきがひどくなるのではないか思ってしまいますよね。
しかし乾燥すると皮脂を出して乾燥を食い止めようとしてしまうので、保湿ケアはニキビ予防に最適なのです。
保湿に特化したニキビケアや、毛穴で起こった炎症を抑えるグリチルリチン酸などが含まれるものがおすすめです。
クレータータイプのニキビ跡は治りにくい
ニキビ跡の中でもダントツでやっかいなのは、クレーターのように表面がデコボコしてしまうタイプです。
クレーターのように凹んでしまったのは、ひどい炎症のせいで細胞の修復が間に合わずに傷ついたままになってしまったためなのです。
一度傷ついてしまった組織が再び回復することはできないので、ずっと肌表面のデコボコがあり続けることになります。
自分でのケアではまずデコボコが修復されることはなく、メイクでもカバーがしきれなくなってしまうのです。
凹んだ部分を隠すためにどんどんメイクも厚塗りになり、そうなると見た目もあまり良くないのです。
クレーターのような凹みが残ってしまった場合の直し方は、家庭では有効なケアはありません。
主に美容皮膚科などで医師に相談して診察を受ける形になり、そこで自分に合った治療をおこないます。
ニキビ跡の美容皮膚科での直し方とは?
ニキビ跡は色素沈着やクレータータイプ問わず、美容皮膚科で専門的な治療を受けるのが効果的です。
家庭ではできないような治療ができるので、効率的に短期間で目立たなくすることができます。
もちろん家庭でのケアよりも費用はかかりますが、中長期的に考えれば満足度も高くそこまで高過ぎるとは言えないでしょうね。
では具体的に美容皮膚科での治療法にはどんな種類があるのか、主に4つの方法をみていきましょう。
ケミカルピーリングでケア
ケミカルピーリングはグリコール酸などのピーリング剤を使って、古い角質を取り除いていく治療法です。
肌の表面を剥がすイメージなので、自然治癒力により肌のターンオーバーを活性化させる働きがあります。
古い角質が落ちて新しい肌が再生するので、色素沈着などが目立たなくなる可能性があるのです。
またサリチル酸を使用した場合は、高濃度のピーリングを受けることができます。
副作用の心配なく真皮層まで届くので、肌の内部でコラーゲンが生成されやすくなるんですね。
ほかのピーリング剤に比べて効果が続く期間が長めなので、治療を繰り返す際に回数が少なく済みます。
またサリチル酸のピーリング剤は肌に優しいので、敏感肌でも痛みをほぼ感じずに受けることができます。
半年くらいの期間、1ヶ月に1〜2回受けていると効果を実感できたという声が多いようです。
アイソレイズ治療をおこなう
アイソレイズ治療は肌の吸引をして皮膚を薄くしてから、色味に反応する光で赤みやシミを消していきます。
特徴的なのが使う目的によって吸引や光の照射レベルが異なるチップが存在するということ。
吸引するとはいっても痛みはほぼ感じることがなく、術後の赤みなどが起きるダウンタイムも短めです。
皮膚を引っ張った状態で当てる光はそれほど強くする必要はなく、肌になるべく負担をかけずに治療ができます。
さらに医師が診察をして、その人に最適な吸引力と光の強さを調節するので安心ですね。
レーザー照射でメラニンを消す
色素沈着が残ってしまった時に、美容外科などでおこなう施術の中でいちばんに思いつくのがレーザー治療です。
レーザー照射をすることでメラニンの活動を抑えて、色素沈着の原因から抑え込みます。
レーザーがシミ以外の健康な肌に負担をかけるのでは?と心配している人も多いですよね。
レーザー治療では、メラニン色素にだけ反応するものを使用しているので肌に負担がかかることはまずありません。
さらにレーザーか肌内部である真皮層まで到達するため、ビタミンCなどの作用からコラーゲンの生成も助けてくれるのです。
そのため肌にハリを与えて、くすみなども抑えてくれます。
ヒアルロン酸注入で凹凸カバー
クレーターのようにデコボコした肌は、通常のセルフケアでは修復することは不可能です。
そこで美容クリニックでよくおこなわれる、ヒアルロン酸を注入して凹凸をカバーする方法が効果的なのです。
ヒアルロン酸注入は美容クリニックのメニューの中でも、費用は安価で受けられるのが魅力ですよね。
凹んだ部分にヒアルロン酸を注入して、凹みを埋めて目立たなくしていきます。
ヒアルロン酸の欠点は、3〜6ヶ月ほどで体内に吸収されて再施術が必要になる点です。
一時的にでもニキビ跡を目立たなくしたいという人にとっては、最も手軽な方法といえるでしょう。
まとめ
ニキビ跡による赤みや色素沈着などが気になる人に向けて、家庭や美容皮膚科での直し方について詳しくご紹介してきました。
シミとして残ってしまう、そしてクレーターのように肌に凹みができてしまう2種類のタイプがあります。
家庭でのセルフケアでは紫外線予防をしたり、保湿ケアをしたりすることしかできないのが現状です。
その点で美容クリニックではケミカルピーリングやレーザー治療など、専門的な直し方の治療が受けられます。
一時的に肌の凹みを目立たなくする対策方法もあるので、より効率的で効果的に目立たなくすることが可能なのです。
自分でおこなうケアに限界を感じた時には早めに病院で診療時間内に予約して、医師に相談してみることをおすすめします。
何でも異変を感じたら早めに対処することが非常に重要になってきます。
ぜひ専門医の治療を受けて早めにコンプレックスを解消、状態を改善していきましょう。