ふきでものができてからというもの、悪化させてしまって跡になってしまったという人も多いのではないでしょうか。
跡になるとなかなかキレイに治らなくて、いつまでも目立ってしまうことがあります。
症状がなかなか治らずに茶色くシミのようになった状態を、色素沈着といいます。
茶色や赤黒さが皮膚に染み付いてしまい、簡単には消えなくなってしまうのです。
そこで今回はニキビ跡がなかなか治らない、色素沈着の主な原因や症状とはどんなものがあるのか詳しくご紹介していきます。
ニキビ跡はどんな吹き出物からできるの?
治った部分にクレーターのような凹凸ができたり、シミなどができたりすることがありますよね。
ひどくなるとファンデやコンシーラーを使用しても簡単に隠せなくなり、見た目の問題に大きな影響を与えることもあります。
症状は主に4種類あり、それぞれ悪化のしやすさなどが異なります。
では具体的にどんな状態からひどくなっていくのか、詳しく見ていきましょう。
まだ初期段階の白ニキビ
なんだかできものができそうな、白くプツっとした状態…嫌な感じですよね。
実はまだプツプツだと初期段階の症状で、見た目は白い色をしています。
これは「コメド」といわれ、ここからひどくなると本格的に炎症が起きて色が赤くなったり黄色くなったり変化していくのです。
この状態から残ることはほとんどないですが、ケアの仕方次第ではひどくなって消えにくくなってしまうことも。
痛みがないからこそ、丁寧に洗顔などのケアをしておくことが重要です。
毛穴に詰まった黒ニキビ
毛穴の黒ずみに悩んでいる女性も多いですが、特に黒く毛穴に詰まっていてボコボコしていることがあります。
この毛穴の黒ずみの正体は、毛穴の中で酸化した皮脂のかたまりです。
まだ炎症を起こしているわけではないので、ヒリヒリとした痛みを感じることはありません。
ただ黒い部分から、いつ症状がひどくなるかもわからないのです。
白いプツプツと同様に洗顔による基本的なケアを重点的におこない、ニキビの原因菌であるアクネ菌を増殖させないよう気をつけましょう。
黒ずみが気になると無理やり指で押し出したくなりますが、これは絶対にしてはいけません。
炎症が起こりやすくなり、治っても消えなくなる可能性が高くなります。
黒いかたまりを毛穴の中に見つけてしまったら、無理に取ろうとせずにしっかり洗顔などのケアをしてみてくださいね。
炎症が強くなった赤ニキビ
ビリビリとした痛みがあり、見た感じで明らかに赤みがある状態です。
この状態での対処を間違えてしまうと、なかなか消えなくなってしまったりシミになったりする可能性があります。
なぜ赤くなっているのかというと、炎症が起きた部分に菌と闘う白血球が集まっているためなのです。
赤く盛り上がっているとつい指で触ってしまったり、爪が引っかかって潰したりしてしまいますよね。
ここで刺激を加えてしまうのが、悪化する一番の要因なのです。
女性はメイクをする人が多いですが、赤くなって痛みがあるときはファンデで隠すのは厳禁。
摩擦も刺激になりますし、メイクの成分も触れると悪化しやすくなります。
赤く痛みが出ている場合は、早めに病院に行って医師による適切な治療を受けた方が良いでしょう。
膿がたまっている黄ニキビ
見た目が非常に痛々しくて、少しの刺激を加えただけで潰れてしまいそうな状態が一番悪化していると考えられます。
炎症が進んで膿をもってしまい、腫れが強くなっているのですね。
毛穴から大きな膿が飛び出すために、肌の内部にある真皮層まで炎症が及んでしまいます。
たとえ膿が治まったとしても、ニキビ跡が目立ってしまったり色素沈着を引き起こしたりしやすくなるのです。
少しでも跡にならないようにするには、皮膚科で医師が適切な治療をおこなう必要があるため受診は必須です。
ニキビ跡が消えない原因は色素沈着
せっかくできた吹き出物が治ったと思ったのに、肌に茶色くシミのようなものができている…。
実はこれ、よくみられる色素沈着を引き起こしている状態なのです。
炎症が強く起こると、体はどうにかして炎症を抑えようとしていきます。
この時にたくさん出るのが活性酸素で、体の老化を進めるなどあらゆる不調の原因となるものです。
活性酸素が発生すると、シミなどのもとであるメラニン色素も増えてしまいます。
メラニンの生成が促進されることで、治ったと思ってもシミができてしまうのです。
色素沈着の中でも特に悪化しやすいのはどういった時なのか、3つの状態が考えられます。
炎症により症状が悪化する
炎症が強くなることでシミの症状が悪化しやすくなりますが、これはメラニン色素が大量に発生するためです。
ニキビ以外にも怪我の後などに茶色いシミができることがあり、これを「炎症性色素沈着」と呼びます。
ターンオーバーが正常なサイクルで機能していれば、一般的に半年ほどで徐々に薄くなることが多いです。
しかし生活をしていれば肌への外的ストレスなどを受けやすくなるので、どうしても消えないという事態に陥ってしまいます。
加齢により新陳代謝が低下
年齢を重ねると新陳代謝が低下するため、新しい肌に生まれ変わるターンオーバーのサイクルが長くなってしまいます。
そのためシミができてしまっても、なかなか古い角質が落ちずに薄くならずに残ってしまうことがあるのです。
本当はシミがだんだんと薄くなるはずが、いつまでたっても色素沈着が残ったままになります。
ターンオーバーの乱れにより、悪化した後の治りが悪くなるのですね。
紫外線などの外的ストレス
肌にとって紫外線などの外的ストレスを与えることは、ターンオーバーの乱れを引き起こしやすくなります。
吹き出物が治ってもなかなかシミが消えないという場合は、紫外線対策が十分でない可能性が高いのです。
ニキビ跡を残さないためには紫外線対策をしっかりとおこない、メラニンの生成を抑制していく必要があります。
日焼け止めを塗るだけではなく、メイク用品も紫外線予防の効果があるものを使うと良いですね。
ニキビ跡による色素沈着を予防するためには?
吹き出物が治った後もシミが残り続けると、ずっとファンデなどでカバーをしなければなりません。
そうなると他の方法としては病院でレーザーやピーリングをおこなうしかないので、とにかくニキビ跡の色素沈着は予防することが大切です。
では具体的に、どのような予防方法を実践すれば良いのでしょうか。
主に3つの生活習慣から、シミを残さないための予防方法を見ていきましょう。
毎回洗顔を丁寧におこなう
毛穴の奥の汚れを落とそうとすると、どうしてもゴシゴシと力を入れて洗いたくなりますよね。
しかし力を入れて洗うと膿が潰れてしまったり、摩擦によって乾燥させてしまったりするのです。
肌への刺激を抑えて予防するには、洗顔を良く泡立てて優しく洗うようにします。
泡を手のひらで転がすように、肌をこすることなく優しく洗うことで悪化を防いで症状を改善してくれるのです。
食生活を和食中心に見直す
日頃から油っぽいものばかり食べていると、皮脂の分泌が多くなって毛穴に詰まりやすくなります。
毛穴に皮脂が詰まって炎症を起こすと吹き出物ができて、ひどくなると膿をもってしまうのです。
食生活は油分の多い欧米食ではなく、あっさりとした和食中心にすることが大切なんですね。
美容に気を使って体の中からキレイにしていくと、吹き出物ができにくくなって悪化することも少なくなるのが期待できます。
またビタミンCはメラニンの生成を抑制する効果が期待できるため、比較的すぐに肌の悩みを解決してくれるかもしれないですね。
枕カバーやシーツは清潔に
枕カバーやシーツをこまめに替えないのも、不衛生になって吹き出物の原因となるのです。
また悪化して跡になりやすいので、毎回の洗濯で洗うようにしてくださいね。
肌に直接つけるものは、なるべく清潔に保っておきたいところです。
特に枕は湿気が溜まりやすくダニも繁殖しやすいので、晴れた日は外に干して枕カバーとともに清潔を保つことが大切です。
まとめ
ニキビ跡がなかなか治らない、色素沈着の主な原因や症状とはどんなものがあるのか詳しくご紹介してきました。
吹き出物にもさまざまな種類があり、初期段階の症状から重症化して膿をもってしまったものまで多様です。
その中で症状が悪化して見た目の問題に大きな影響を与えてしまったのが、ニキビ跡による色素沈着なのですね。
治ったはずなのにシミっぽく茶色みがかっているので、いつまでも消えずに残っているのが特徴です。
シミができたらあとはメイクで隠すしかないので、まずは規則正しい生活を送って予防に努めたいですね。
洗顔や食事、寝具を清潔に保つなどできることはいくらでもあるので、早めに行動していくことがすすめられます。
ニキビ跡が出来る前にしっかりスキンケアして対策しておくことが非常に重要です。