加齢とともに垂れ下がってくる皮膚、フェイスリフトして若々しい印象に戻したいですよね。
でも顔にメスを入れてフェイスリフトの治療をするのは、正直抵抗があるという人も多いのではないでしょうか。
そんな人にオススメなのが、切らないリフトアップ術として有名な「糸リフト」です。
切らない治療ということはそれだけダウンタイムも短く済み、負担が少ないことがわかります。
実はひとくちにいっても種類があり、症状や部位などによって異なるのです。
そこで今回は糸リフトの種類として、それぞれの部位に適した物や方法を詳しくご紹介します。
糸リフトとはどんなフェイスリフト?
フェイスリフトをおこなうための美容整形外科クリニックでの施術は手術やヒアルロン酸などの注入、レーザーや脂肪融解注射などがあります。
そんな中でも高い効果が期待でき、手軽におこなえるのが医療用の糸を使ったリフトアップなのです。
ほとんどが溶けない糸を使って顔に通して、垂れ下がった皮膚を持ち上げるという方法です。
たるみを引き上げたまま固定するので、効果を得やすく持続期間も長いのが特徴です。
最大の特徴がダウンタイムがあまりないという点で、糸を通すだけのため腫れや痛みなどがほとんどありません。
施術をしてからすぐに日常生活に戻ることができ、周囲にもバレにくいのがメリットだといえます。
糸リフトをおこなう方法は4種類ある!
糸を使ってリフトアップを考える場合、ひとつのだけではなくて4種類から最もその人に適した治療を選択する形となります。
基本的には糸のみを使って皮膚を引き上げているので、手術はしたくないけれど効果を実感したいという人に向いているのが特徴です。
では具体的にどのような種類があるのか、固定の仕方一覧をみていきましょう。
単純なフローティングタイプ
本来なら加齢とともに皮膚が垂れ下がってくるところに挿入することで、ストッパーのような役割をする治療です。
フローティングタイプは単純に通すだけなので、最も簡単なやりかただと言えるでしょう。
すでに垂れ下がった部分におこなうというよりも、垂れ下がるのを予防するために施術することが多いです。
側頭部に糸を固定するタイプ
すでに垂れ下がってきている皮膚に対しては側頭部を起点として固定し、頬などのたるみを引っ張るようにする治療があります。
側頭部の皮膚は他の部位に比べて硬さがあるので、一本のみを挿入しても引っ掛けるように引き上げることができるのです。
たるみがそこまで症状の程度がひどくない場合などにおこなわれることが多く、引っ張られかたも自然に近い状態となります。
硬い皮膚に棘が引っかかり、しっかりと固定してくれるので思った以上に効果を実感する人が多いようです。
側頭筋膜に固定するタイプ
皮膚が垂れ下がってきているのが気になる人にとっては、一本のみで引っ張るのは心もとなく感じます。
その場合は二本で引っ張るようにして、側頭筋膜に縫合することで固定するやりかたがとられる場合が多いです。
二本で引っ張ることで安定性が増し、より高い効果を実感できます。
すでにたるみがかなり気になっている人には最適なので、人気が高いといえるでしょう。
「コ」の字に固定するタイプ
二本で側頭筋膜に固定するところまでは同じなのですが、固定部分を「コ」の字にするやりかたがあります。
コの字にすることでより固定がしっかりして、皮膚を引っ張ったまま固めることができるのです。
引っ張られた状態をより長くキープしたい人にとっては、コの字に固定してもらったほうがたるみ改善の効果を実感しやすくなります。
糸リフトではどんな種類の素材を使うの?
糸を使って顔の皮膚を引き上げるといっても、実は色々な種類の素材を使用します。
たるみの具合や引き上げたい部位によって使い分けることができるので、より個人に合ったものが選ばれます。
治療においてどれが一番優れているという優劣はつけにくく、効果の持続時間には差があるもののどれも良質なものです。
では具体的にどのような素材が使われることが多いのか、一覧を詳しく見ていきましょう。
棘のついた自然に溶ける物
棘がついていることで、硬い側頭部の皮膚にも引っかかりやすい性質があります。
痛みが一番少なく、術後のダウンタイムも短いので負担は最も少ないといえるでしょう。
自然と溶けるタイプの素材なので、じきに吸収されて体に異物が残らないという点でも安心感があるのではないでしょうか。
初めてリフトアップをする人にとっても、体に優しく安心感のある素材となります。
突起のある折り返し易い物
棘のあるタイプに加えて、棘の先に「かえし」のような突起がついています。
皮下組織にしっかりと引っかかり、たるみが改善されて簡単には効果が薄れないのが特徴です。
棘の素材に比べて突起が皮膚組織に突き刺さるので、少し痛みを感じやすいという点がデメリットとして挙げられます。
しかし効果の持続時間が長くて肌の引き上げやたるみ改善作用が高いので、デメリットを上回るメリットが大きいです。
自然に溶けないシリコン製
リフトアップに使われる素材のほとんどが自然に溶けるものなのに比べて、その他には自然に解けないシリコン製の素材もあります。
主にコの字に固定する際に使用され、棘の先は突起がついているので皮膚組織にも引っかかりやすいです。
ただダウンタイムが長いなど負担が多少あり、いつまでも体に残るので将来感染症を起こす可能性もゼロではありません。
基本的にはメスを入れない施術で使うクリニックは少なく、切開をする際のみに使用されることが多いでしょう。
糸リフトで最もおすすめなのはどの種類?
糸リフトで最もおすすめなのはどの種類の素材なのか気になるところですが、実際は施術される際にどの点を重視するのかで変わってきます。
ダウンタイムが少なく、日常生活に支障をきたしたくないという人には棘のみがついた素材を使います。
ただ棘のみだと効果の持続時間は短めなので、もし痛みや少しのダウンタイムが我慢できるのであれば突起のついた素材を使うのが良いでしょう。
一度棘の素材で様子を見てみて、効果の持続時間が切れてきた頃に突起のついたものに変えてみるのも良いですね。
肌のたるみの状態や垂れてきている場所などは人それぞれなので、医師と相談しながら丁寧にカウンセリングしてもらうのが良いですね。
その他には複数の素材を組み合わせて使うことももちろん可能なので、相談してみてはいかがでしょうか。
自分に合った方法で施術してもらうのが、一番納得がいって満足度が高いと思います。
まとめ
糸リフトの種類として、それぞれの部位に適した物や方法を詳しくご紹介してきました。
単純に一本通すだけのやりかたからコの字型に固定するやりかたまで、さまざまな種類があり料金も異なります。
どれが良いという優劣はつけにくく、素材も棘がついているだけのものから突起がついているものまであるのが特徴です。
棘のみだとダウンタイムも少なく、痛みもほとんどないのではじめての人に向いています。
自然に溶けない素材もありますが、基本的にはメスを使わないフェイスリフトには使用しないことがほとんどです。
肌のたるみの具合やダウンタイムや効果の持続時間など求めることを重視して、最適な素材とやり方を選んでいきたいですね。
施術には予約が必要なので、まずは病院に問い合わせてカウンセリングを受けましょう。