紫外線が強い時期になると日焼け対策を考え始める女性も多いのではないでしょうか。

でも実際には一年の中でも5月ごろから急激に紫外線は増え始め、9月ごろまでは高い紫外線量が降り注いでいるので、レジャーなどに関わらず日頃からしっかりとした紫外線対策をしておきたいところですよね。

しかも、紫外線量は少ないにしても秋や冬にも紫外線は降り注いでいるので知らず知らずのうちに、肌に蓄積して美容や健康の大敵になってしまうこともあるのです。

特に紫外線による「肌の老化」も注目されるようになり、より美容に高い意識を持っている女性にとって、紫外線対策が注目されています。

肌老化の原因の8割は紫外線って本当?

肌の老化の8割は紫外線
年齢を重ねるごとに肌の調子が悪くなってきた、肌悩みが増える、治りが遅くなったと感じている女性も多いのではないでしょうか。

これらの肌の不調の原因が年齢によるもので、どうすることもできないものと諦めている女性もいますよね。

でも肌老化の原因の8割は日々の紫外線が影響しているといわれています。

紫外線を浴びることで細胞がダメージを浴びることだけではなく、肌の活性酸素を増やしてしまい肌の老化を進めてしまうのです。
肌の老化
実際に2012年の論文でトラック運転手をしていた男性が、車窓側の紫外線が当たる左半分がしわだらけになっていた写真が公開され、当時話題になりました。

海外では紫外線が肌に与える影響については注目されていますが、日本ではまだまだその意識が弱いともいわれています。日焼け止めを全く使用していない女性は17.3%もいるといわれています。

それだけ、肌にとって長時間紫外線を浴びたままの状態でいることは、年齢よりも肌を老化させる原因になってしまうのです。

10代・20代で若いから何もしなくても紫外線は大丈夫なんて思っているかもしれませんが、若いうちから紫外線対策をしっかりとしていないと今すぐでなくても年齢を重ねた時に肌の不調やトラブルになって表れることになってしまうのです。

また、シミやシワやたるみが気になっている人でも日焼け止め対策は必須です。

紫外線には2種類!肌の老化への影響は?

紫外線の代表ともいえば太陽光ですよね。太陽光は具体的に3種類に分類されます。

「紫外線」「赤外線」「可視光線」となり、肌への影響が一番大きいといわれているのが紫外線になります。

その紫外線にもA紫外線とB紫外線の2種類があり、それぞれ肌に与える影響には違いがありますので、具体的な特徴や違いについて説明します。

(1)紫外線A(UV-A)

紫外線A
メラノサイトを活性化して日焼けを起こすもので、時間をかけて肌の内部にまで浸透していきます。

日焼けしてすぐに症状が出るわけではないので、知らず知らずのうちに光老化を促進させてしまっていることがあります。

紫外線の波長が長いので、私たちへの影響は大きく室内にいても窓ガラスを通り抜けて紫外線を届けてしまいます。

晴れているときだけではなくて、曇のときでも紫外線の影響が大きいこと、細胞を遺伝子レベルで傷つけ、免疫力の低下などを引き起こしてしまう紫外線です。

肌のハリを保つ「コラーゲン」「エラスチン」の繊維を壊してしまうので、シワやたるみなどの原因を引き起こしてしまいます。

(2)紫外線B(UV-B)

紫外線B
紫外線Aと比較して波長が短いので肌の真皮にまで届くことはありません。

ですが紫外線Bは大量のメラニンを生成させ、表皮細胞の遺伝子を傷つけてしまいます。そのためシミの原因となるだけでなく、長時間浴び続けると皮膚がんなどの原因となることもあります。

紫外線を浴びるとすぐに日焼けして真っ黒になるのは、この紫外線Bが作用しています。

どちらの紫外線も1年中降り注いでおり、12月・1月の真冬に量は少なくなりますが、その他の時期は肌に影響を十分に与える可能性のある紫外線量が日々降り注いでいますので、夏だけでなく1年中紫外線対策をしないと老化を早める原因となってしまうのです。

紫外線というと、浴びてすぐに肌が焼けて真っ黒になることに注目しがちですが、実際には毎日紫外線が蓄積されていて肌の老化に繋がっていることの方が、紫外線による肌への影響が大きいともいわれています。

紫外線による老化を防ぐにはどうしたらいいの?

紫外線による老化を予防する方法
紫外線による肌老化を防ぐためにどうしたらいいのか迷ってしまいますよね。

完全に防ぐとなるとなかなか難しいかもしれませんが、毎日の紫外線を少しでも防いで肌の老化の原因を予防できるのが一番です。そのためのポイントを説明しますね。

紫外線の予防法

・日傘、帽子をかぶる
・サングラスをかける
・日焼け止めをこまめに塗り直して使う
・袖や襟のついた衣服で紫外線を予防する
・外にいる時はできるだけ日陰にいる
・紫外線の強いお昼の時間に外出を避ける

などの紫外線を防ぐためにできることを、毎日続けることが大切です。

近頃は99%の紫外線を防止してくれるパーカーなども販売されていますので、ちょっとしたコンビニまでのお出かけで日焼け止めを付けたくないなんて時は、軽く羽織るだけでも紫外線予防になります。

また日焼け止めは塗っているつもりでも汗で落ちてしまうこともありますので、外出時は必ず持ち歩くようにして、こまめに塗り直すのがポイントです。

日焼け止めを塗りなおす

日焼け止めを使った後は、家に帰ってきたらしっかりと落として保湿してあげると、肌にかかる負担を軽減することにも繋がります。

紫外線による老化は毎日の継続が大切です。紫外線のダメージが積み重なることが、肌の老化にとって良くない影響を与えてしまうのです。

紫外線による老化を防ぐための日焼け止め選びとは?

日焼け止めの選び方
紫外線による老化を防ぐためにも日焼け止めは必ず使うようにしましょう。日焼け止めにも種類があり、選び方によってその効果が変わりますので、ポイントをご紹介します。

日焼け止めは紫外線を反射させ散乱させる「紫外線散乱剤」と、紫外線自体を吸収して皮膚にかかる影響を軽減する「紫外線吸収剤」の両方を組み合わせることで作られています。日焼け止めの表記で「SPF」と「PA」を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

(1)紫外線Bを防ぐ「SPF」

紫外線Bを防ぐSPF
紫外線Bを防ぐ効果があり数字が高くなるほどその効果は高まります。最大で50+です。

例えばSPF15の表記がある場合、紫外線Bを浴びて10分程度で肌が赤くなる人の場合、その時間を15倍に延長して、150分は日焼けが起きないように防いでくれる働きがあります。

SPFの数値が大きくなると肌にかかる負担も変わるので、日常的に使うものは15~30程度のもので十分です。

アウトドアなどのレジャーに出かける時は、50+の数値にすると安心です。

(2)紫外線Aを防ぐなら「PA」

紫外線Aを防ぐPA
紫外線Aを防ぐ効果になります。PAの後に+が何個付いているかでその効果の高さを表します。

「PA+」は効果がある、「PA++」はかなり効果がある、「PA+++」は非常に効果がある、「PA++++」は極めて高い効果があることを示しています。

紫外線の効果については商品ごとに異なる規定量を使用していることが条件になりますので、日焼け止めをいつも少量で付けてしまう人は少し強めのSPFやPAのものを選んだほうが、紫外線予防には最適です。

日焼け止めの量が少ないと日焼けを防げなくなってしまいますので、十分に注意してくださいね。

紫外線による老化の影響は、毎日のちょっとした積み重ねによる紫外線が原因となっている場合があります。

すぐに肌の変化として出にくい紫外線Aの場合、年齢を重ねてから顔にたるみやシワとなって出てくることがあります。

日焼け止めをしっかりと使い、ダメージを防ぐことはもちろん、肌の健康の為にもビタミンCを摂取するなど身体の中からもケアしてあげてくださいね。

室内だから紫外線対策は必要ないは嘘!?

室内の紫外線対策
紫外線というと室外のものをイメージするかもしれません。

「外に出る時に紫外線対策をしておけばいいや」なんて思って油断している女性もいるでしょう。

ですが日常の中にあるすべての光は紫外線と同様の光がでているのを忘れてはいけません。

例えば室内の照明をはじめ、TVやパソコン、スマホなどから出ているブルーライトだって紫外線を発しています。

よく在宅勤務の女性なのに、何故か日焼けをするなんて話を聞いたことはありませんか。

これは人間の目を通して紫外線が肌に届き、さまざまな影響を引き起こしていることが原因です。

紫外線のA派が日焼けの原因となるメラニン色素の合成を増やしてしまい、光老化の原因となっていることもあるのです。

日焼け止めは室外だけでなく、室内でもできる限り付けている方が肌にとっては老化を防ぐことに繋がります。

目から入ってしまう紫外線は、ブルーライト対策をするなり、紫外線が入り込まないように注意することが大切です。